アラフォー往復書簡 vol.14 おかん方丈記 by水田ウタコ | Yama Yama Art Center


こんにちは。
なかなかテンポのよい軽快なラリーが続かない往復書簡。
先立って頂いたお手紙のお返事を書きたい気はやまやま(山山だけに)なんだけど、書いては消してを繰り返し、気付けばネタの旬を過ぎてることに気付いたり、問題があったのに自己解決して着地したり。
言い訳ばかりつらつらと申し訳ない。

暑くて暑くて沸騰しそうな夏はいづこ、お盆は長雨続きですっかり秋の気配。
日焼けは絶対したくないくせに今まで、「ラッシュガードはださい」と犬も食わんような謎の美意識を強く握りしめ、夏のアクティビティに挑んでいた。でもでもいやいや、ラッシュガード着たらええやん、ラッシュガード着たら日焼けしたくない気持ち、濡れたTシャツを持ち帰り風呂場で全裸で絞る手間がめんどくさい気持ち、などなど全部解決するやん、と我に返りまして先月やっとこさ購入。
先日齢四十にしてラッシュガードを身にまとい海に入ったらなんなのこの楽しさ…!ラッシュガード様様ですわ。こうやって良く分からんしがらみとかマイルールから自由になる…といったらかっこつけてるけど、手放して、受け入れて、諦めて、生きていくのが楽なんだと、20代の私に囁きたい…伝わらないんだろうけど。

マリちゃんとわたし、我々の共通項は「子が3人」。
1人目を妊娠したときには「おめでとう!!!!!」「よかったね!!!」「ウタコが母になるなんてね!!!!」と歓喜の嵐、美辞麗句カーニバル、蝶よ花よとまでは行かないにしろ、妊婦ウタコを慈しんでくれた周りの人々。
2人目の妊娠のときは「おめでとう!!」「よかったね!!」と若干感嘆符が減りつつも、兄弟はいいものよ~、また大変になるけど賑やかになるね~と子目線で祝ってくれたものよ。
そして3人目のときには「おめでとう(笑)(笑)(笑)(笑)」「まじか(笑)(笑)(笑)」と明らかに今までとは声色が変わる。
これもなにも、歴代の我が子たちが元気に生まれてきてくれたからのリアクションなんだと思うけど、慈しみ度がその都度下がっていくたび、私の心も鍛錬されハガネに近づく部分もある。おかんは日々鍛冶屋プレイ。

そして3人の幼児+乳飲み子を抱えた時に思っていたのが「私一人の時になんか起こったらどないしよ」とつねに危機管理シミュレーション。
私の腕は二本しかないので、子を抱えられるのは先着2名。乳飲み子はおんぶして逃げるしかないけど、だんだん大きくなると3人一気に背負うのはかなりの負担。そんなこんな憂慮していたらあっちゅう間に子は大きく育ち、気付けば長男の腹筋は割れ、次男に腕相撲で負ける昨今。
母がどうこうしようっていうより、それぞれ頑張ろうというフェイズに突入した我が家。

話は急に変わりますが、一人暮らし、したくない?
今は田舎の古民家で家族でわちゃわちゃと楽しく過ごしている。私は良妻賢母ではないので、手を抜き力を抜き、家事育児に対峙してんだけど、時折むしょうにテーーーイッッ!!と投げ出してまだ見ぬ新たな生活に走って向かいたくなる。
決して家族や現状に不満があるわけではない、けど、ずっと同じ生活でいられない性分が収まらない。
干支一回りする頃には娘も独り立ちする年頃なので、1年間母ひとり留学、とか、母ひとり放浪、とかするために、筋肉とお金の貯蓄にも励みたい2021年。そこまで待てるのかどうかは分からない。

 

水田ウタコ

家族5人のわちゃわちゃユニット「ミズタマート」のおかん役。1980年広島生まれ。京都と沖縄で大学時代を過ごし、大阪で10年暮らしたのち2014年綾部に移住。20代は古着屋・ 雑貨屋・バーなどを経営しながらOLもしつつたまに放浪、あれもこれもいろいろやってみる。結婚・出産を機に働き方や暮らし方を模索。現在は某新聞社に勤務しつつ裏日本広域のイベント情報をくまなくチェック、新しいお店ができればとにかく出没、おもしろそうなプロジェクトにはとにかくいっちょ噛み。子ども3人引き連れてとにかくあちこち行脚したInstagram(@utaco_1211)がひそかに話題。
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    展覧会『逡巡のための風景』(2019年/京都芸術センター)から始まった、イシワタマリの覚え書きあれこれ。
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