公開トーク「相談ってなんだろう?」/孤独のやまびこー山山よもやま相談室・シーズン1・最終回

世の中がコロナ一色だった2020年春からゆるやかに始まった「よもやま相談室」シーズン1。最終回はシーズン1を振り返り、秋からのシーズン2に向けて「相談ってなんだろう・・?」をテーマに、トークという名の「公開相談室」を開きます。

■日時
2020年9月20日(日)13:00-15:00


■登壇者
相談者:イシワタマリ(山山アートセンター)/相談員:笠間弥路(美術家/彫刻家)、石神夏希(劇作家)、守本陽一(医師)

■参加方法:こちらからご予約いただいた方にZOOMのURLをお送りします。

■参加費:無料


いろいろと、何がどう困っているかうまく言えない困りかたをしていた2020年春。私は何だか困っていたし、「私が困っているということは私よりもっと困っている人がいっぱいいるに違いない」という事実にただ焦っていました。

世の中はコロナ一色で、アーティストや知識人たちは早くも世の中へ向けて何かを発信し始めていましたが、私には、口にすべき言葉も発信すべき何かも思い浮かびませんでした。いろいろなスケジュールは全てとび、小学校に入学したばかりの娘は家で退屈していて、私は「オンラインの相談室を開きたい、という相談」を身近なアーティストたちに持ちかけていました。世の中に向けて何を発信すべきなのかはまだわからないけれど、私はほかの人の声が聞きたかった。ほかの人が今どんなことに悩んだり、誰かに話したいと思っているのか。「私が困っているということは私よりもっと困っている人がいっぱいいるに違いない」のだから・・・・・・今にして思えば、その発想はどうにもこうにも傲慢だったのかもしれません。5月末から毎週「山山よもやま相談室」を開いてみるうちに、必要な「相談の場」はきっともっと違うかたちをしていることにも気付いていきました。

・・・相談ってなんだろう?

人と人との接触の機会が減り、コミュニケーションのありようが一変した今、みんなはどんな場を求めているのだろう。いったいどんな場があれば、生活の中のちょっとした山や谷、自分の中のあれやこれを誰かと気軽に気持ちよく共有することができるのだろう。
・・・私にとって「山山アートセンター」は、孤独や弱さを抱きしめ分かち合うことを模索する場です。だから「相談(室)」について考えることは、ほかならぬ私にとって切実に大事なことなのです。

何とも形にならないシーズン1に付き合ってくれたのは石神夏希さん(劇作家)、笠間弥路さん(美術家、彫刻家)、青木彬さん(インディペンデント・キュレーター)、タカハシ ‘タカカーン’ セイジさん(すごす)、朝重龍太さん(地域アートマネージャー)という心強い面々。最終回は初の「公開相談室」というかたちでイシワタからの相談に乗っていただくべく、石神さんと笠間さん、さらに秋以降のシーズン2から参加予定の守本陽一さん(医師)にもご登壇いただきます。赤裸々さしか脳がない相談者ですが、どなたでもお気軽にご参加いただければ幸いです。


ーイシワタマリ

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これまでの相談室はこちらから

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■登壇者プロフィール
■相談者:イシワタマリ
山山アートセンター代表、美術家。1983年神奈川県生まれ、京都府福知山市在住。大学で学んだ「スピリチュアリティにまつわる社会学」とスペイン北部バスクやベルリンでの創作経験を起点に、さまざまな人が力を持ち寄ってとにかく生きようとするプロジェクト「山山アートセンター」構想を展開。

■笠間弥路(かさまみろ)相談員
美術家/彫刻家。1983年宮城県生まれ、京都市在住。長女の育児中の孤独に行き詰る中、子どもとのコミュニケーションにおける美術の可能性に惹かれ、2014年頃から子どもとの共同制作を始める。造形教室講師など。

■石神夏希(いしがみなつき)相談員
劇作家。国内各地や海外に滞在し、都市やコミュニティのオルタナティブなふるまいを上演する演劇やアートプロジェクトを手がける。鬱病及び統合失調症による幻聴・妄想と共に暮らす父をはじめ、精神疾患を持つ家族と向き合ってきた経験を持つ。

■守本陽一(もりもとよういち)相談員
医師(家庭医/公立豊岡病院組合出石医療センター総合診療科)、YATAI CAFE店長。1993年神奈川県生まれ、兵庫県育ち。学生時代から医療者が屋台を引いて街中を練り歩くYATAI CAFE(モバイル屋台de健康カフェ)や地域診断といったケアとまちづくりに関する活動を兵庫県但馬地域で行う。現在も専門研修の傍ら、活動を継続中。共著に『ケアとまちづくり、ときどきアート』(中外医学社)など。

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本事業は「新型コロナウイルス感染症の影響に伴う京都市⽂化芸術活動緊急奨励⾦」の採択事業です。「こういう奨励金があって、イシワタさんにも応募資格があるんですよ(市内で展覧会活動歴があるから)」とメールをくださったMさんに深く感謝します。さほど親しくもないMさんのメールはしかしビジネスライクではなく温かい気遣いに満ちていて、かといって「困ってるんでしょ?相談に乗ってあげるよ」といった雰囲気は一切なく、そのことに心動かされたのを覚えています。Mさんからの連絡がなければ「相談室」は思いつきのままゆっくりと消滅していたかもしれませんが、奨励金に応募したことで、文化芸術全般を信じる人たちが世の中には確実にいるという事実に励まされた気がします。
奨励金の「ロゴ」にはなんと、動きと音があります!

デザイン:小松千倫(こまつ かずみち)音楽家・美術家

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    展覧会『逡巡のための風景』(2019年/京都芸術センター)から始まった、イシワタマリの覚え書きあれこれ。
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