ふぅ・・・。無理しないヨガのススメ。【松尾圭子さん(わのくにのヨガ主宰)インタビュー】

ふぅ・・・。無理しないヨガのススメ。

(2019年5月8日収録、福知山FM丹波ラジオ「七色バラエティワイドこのあたりのラジオ~とにかく生きよう~より抜粋、編集)

イシワタ(聞き手)
今日も「山の上のお寺でヨガ」、お世話になりました。毎回本当にほぐされて心がリラックスしています。ヨガって一口に言っても先生によっていろいろで・・・もっとスポーティーなやつとか、もっと曲芸みたいに難しいポーズをとって身体に無理をきかすようなものもある中で、圭子先生のヨガは「とにかく無理をしない」って、なんだかすごく受け入れてもらっているような気持ちになります。

松尾
多くの人が必要としている身体の動かし方って決して極端なものじゃなくて、日常生活でほんの少し背伸びをしたりするレベルで充分だと思うんです。その背伸びの仕方ひとつをとった時に、力の入れ方が違うというかもったいない動かし方をしていることがあって。動きそのものはシンプルなんだけども、中心から動かすことでもっとよく伸びるし、心のほうにも良い影響がいきますよ、ということを紹介できたらいいなと思ってさせていただいてます。

イシワタ
先生はよく「背骨の軸を天に引っ張られるように」「力を抜いて」とかっておっしゃる。委ねている感じが気持ちがいいです。

松尾
伝わっているようでありがたいです。

イシワタ
私はすごく運動音痴だし体が硬くて恥ずかしいようなポーズしかとれないんです。でも、それでもいいよって言ってくださる。

松尾
ヨガの場ではふだんほかの方が見ているマリさんとはまた別のマリさんを見せてもらってると思うんですけど、それがマリさんの素直な、本質に近いところなんだろうなと、そのままであまり修正せずに見せてもらってるんです。
私たちの身体の中心軸をしっかりと天と地の方向に延ばさせていただく。それが私たちの本来のところに戻してくださる動きになるんです。私たちは動物から二足歩行になった時点で、それは「天と地っていうものの間に立って生きていきなさい」っていうメッセージだったと思うんです。せっかくそうやって立たせてもらってるので、それを意識しながら生きていけたらいいなあと思っています。

イシワタ
会場の金光寺は本当に自然に囲まれていて、自然と一体化しているようなすごいビューですよね。福知山の中心市街地から車で30分くらい行ったところにあんな場所があるなんて。三岳山はこのあたりでも一番高い山だそうですが、あの見晴らしの場所にお寺ってのはなかなかなくて。

松尾
修験山だったそうですね。

イシワタ
そう、かつては山伏がたくさんいたそうです。四季折々美しくて・・・ずっとあのお寺が私の心のよりどころでした。この場所でヨガをやったらいいだろうなあと思っていた頃に圭子先生とお出会いして「ぜひ来てほしい」とお願いして。本当にありがとうございます。

松尾
こちらこそです。山に上がるということ自体が、俗世間から身を離す、というかね。少し空に近いところに自分たちを持っていかせてもらった上でヨガをして体の力を抜くということをさせてもらって、より原点に戻れるという、シチュエーションがバッチリで。本当にありがたい場です。

イシワタ
4月は屋外でやって、5月は屋内だったけれど窓からツバメが舞い込んできたり・・・。

松尾
なんかね、コミュニケーション取れてますね、自然の息吹を体全体で感じながらできるというか。都会の建物の中でやるのとは違います。大地というか山というか、あそこは本当に修行した方が往来されていたと思うので、「気」というものが濃いというか。感じるものがありますね。

イシワタ
行くたびに心が洗われるというか。

松尾
それがいちばん気持ちいいですね、澄んでいく自分。まだまだ濁りはあるんですけど、少しでも透明に近くなるような。そして「自分がなる」のではなくて「周りがそうさせてくれている」っていう感謝の気持ちが自然に湧いてきます。

(ここで番組中に流した松尾圭子さんのリクエスト曲はボビーヘブ「Sunny」)

イシワタ
「Sunny」、この曲にはどんな思いがあるんですか?

松尾
これは太陽を歌った歌ですが、作者のボビーヘブは辛い幼少時を経てミュージシャンになる過程で、お兄さんが親代わりにすべてを導いてくれたとのこと。そのお兄さんが銃弾に倒れて大変にショックを受け、「あなたが自分の太陽だった」と、心からの墓標をこめて作られた歌なんです。あなたはすべてを教えてくれたと、導いてくれたということを歌っているんですが、転じて、私たち人間が太陽から教えてもらえることがいっぱいあると思っていて。ボビーヘブにとっては親代わりのお兄さんが太陽だったわけですけれど、私たちにとって太陽がお父さんでありお母さんでありという風に考えると謙虚になれるし、体の力を抜ける。力づくで人生を生きていこうじゃなくて、もっと委ねて生きていくことができるんじゃないかなと思って。

イシワタ
私はこれまでどうしても力んで「自分が自分が」って思ってしまうことが多かった。そんな自分を認めたうえで「もっと委ねたほうが楽だよ」っていうのをいつも圭子先生がヨガを通じて教えてくれるのがすごくありがたいです。

松尾
そうですね、力を抜くということを一番に皆さんにお伝えしたいです。

イシワタ
圭子さんのクラスはまず初めに「いま身体に痛いところはありますか?最近気になっていることありますか?」と参加者ひとりひとりに聞くところから始まります。やっぱりそれぞれに「子どもを抱っこしてるので手が痛い」とか「仕事で腰が痛い」とかいろんなことがあるんですけど、それに寄り添って「じゃあ今日はこういうことをしていきましょう」としてくださるのがすごく良くて。とにかく優しいんです、優しさがあふれていて。圭子さんの人柄の魅力にひかれて来られる方も多いと思います。

松尾
人生にはいろんな局面があって、辛いことや失敗することもありますよね。予期せぬ大きな出来事によって人生の舵が切られるということが皆さんあります。辛く大きな出来事がのしかかった時に、いかに光を見失わないかということ・・・私自身、すごく時間がかかりましたがそんな経験がありました。その時に光が支えてくれたから自暴自棄にならなかった。本当にわずかな光でもそれに支えられて今があるという感じですね。

イシワタ
この数年で徐々に「こだわらない、委ねることでもっと自由になれる」って思えるようになりました。圭子さんもいつもそれを教えてくださるので、嗚呼もっとヨガをやろうって思う。私はいつも煩悩にさいなまれてしまうのだけれど、そんなことよりまずは姿勢を、軸を大事にするところから始めてみようって、今日もまた再び思いました。

松尾
マリさんはとっても魅力的で頭もとっても明晰な方なんですけれども、身体が置いてけぼりになるっていうことがよくあるんですね。発想も豊かで心もこまやか、でも身体にはとても無理が生じている。

イシワタ
・・・。

松尾
マリさんはというか「現代人は」という言い方もできますが。無意識に力が入っている。誰でもこうありたいこうしたいという欲望を持っていますね。それが必要以上に存在するときに身体はちゃんと教えてくれます。それを頭で「ここまで言ってはいけない、これはやってはいけない」とか責めてなんとかしようとする、いわば、心で心をコントロールしてしまいがちですが、それはとても難しいことです。あとで身体に反動が出てきたりしますが、それは心と身体が表裏一体だから。だから身体の方からアプローチしてあげて、肩とか腰とか足とか顔とか、力の入っているところを触って「ふぅ」って力を抜いてあげる。スッと、毎日少しでもいいですから、それを習慣にしてもらえるとね、ちょっとずつ違う方向に舵を切ることができると思います。

イシワタ
私は子どもの頃から、運動音痴だから自分は運動してはいけないって思っていて、運動部に入ったことなんかも一切なくて。でも身体を動かすことって大事なんだよなあって。

松尾
運動が苦手な方がそういうふうに思われるのはよくわかるのだけれど、ヨガには運動音痴もスポーツ万能も関係ない。ただ気持ちよく力を抜くために動かす、ということですね。

イシワタ
そうですね、圭子さんのヨガは運動音痴と思ってる人に特にオススメです、自分のペースとか自分の身体に向き合うというのがあるので。

松尾
気持ちよさを充分に味わってほしいです。

イシワタ
今日の参加者に「身体に力が入って縮こまってしまう」と言う方がおられて、圭子さんが「何か紙に書いて壁に貼っておいたらいいよ」って。「深呼吸、とか背骨、とかですか?」とその方が聞くと「ふぅ、って書いたらいいんじゃないの」って。あれ、なるほどなあって思いました。漢字で「深呼吸」って書いてあるよりも「ふぅ」って書いてあったら「ふぅ」ってなるなあ、って。

松尾
オノマトペって言いますでしょ、それすごく大事です。身体は気づきますね。

イシワタ
そういう一個一個のやり取りからけいこさんのエッセンスを毎回もらってリラックスして帰ってくるっていう、感じで。

松尾
なによりです。

イシワタ
圭子さんを目の前にすると、物事にもっと感謝して生きていこうっていう気持ちになります。
いつもありがとうございます。

松尾
こちらこそ、ありがとうございます。

「山の上のお寺でヨガ」
三岳山中腹の豊かな自然に囲まれた金光寺でのヨガクラス。
終了後、希望者は昼食をご持参のうえゆっくりお過ごしください。

11/6(水)10:30-12:00(それ以降の開催についてはお問い合わせください)
場所:金光寺(福知山市喜多687)
講師:わのくにのヨガ 松尾圭子
参加費:1,500円/要予約
持ち物:ヨガマット(バスタオルで代替可)、飲み物など
ご予約:keisyo-ma☆ezweb.ne.jp(☆→@)または080 2483 4378(SMS可です/松尾)
主催:わのくにのヨガ、共催:山山アートセンター

初心者歓迎、年齢を問いません。その他、女性向け・男性向け・シニア向け・筆ヨガなどのクラス(綾部市内、福知山市内など複数箇所)のお問い合わせは「わのくにのヨガ」keisyo-ma*ezweb.ne.jp(*→@)/080 2483 4378/松尾圭子先生まで!

松尾圭子

わのくにのヨガ主宰

会社員をしていた30代、体の不調をきっかけにハタヨーガを学ぶ。その後対象を広げ、マタニティからシニアまでのヨガ、呼吸ストレッチ、レイキ、古武道、舞、書・・・などを通じ、「調和」という心と身体の幸せなあり方を学んできた。現代人の重く固まった心と身体が「自然体」にむかうよう、ヨガそのものにこだわらないシンプルな動きや体操の提供を試みる。

イシワタマリ(聞き手)

山山アートセンター代表、美術家。1983年横浜市生まれ、福知山市在住。慶應義塾大学で「スピリチュアリティにまつわる社会学」を学んだのち、2007年から2009年にかけて、スペイン北部バスクやベルリンで絵画やパフォーマンスなどの創作活動を行う。2015年以降、京都府北部~広く山陰地域=「このあたり」を舞台に、さまざまな人が力を持ち寄ってとにかく生きようとするプロジェクト「山山アートセンター」構想を展開。2018年より高齢・障害・児童の複合福祉施設Ma・ RooTs(みねやま福祉会/宮津市)広報兼アートコーディネーター。
一覧に戻る
  • E-mail
    ご予約・お問い合わせなどなどお気軽に。
  • Facebook
    イベント告知、詳細はこちら。
  • Instagram
    日々の活動報告。
  • note
    2019年2月19日〜3月31日/京都芸術センターでの展覧会『逡巡のための風景』に向けて、山山アートセンターのあれこれ覚え書きbyイシワタマリ。
  • ページトップ