球体アイの三角錐レポート vol1

 

こんにちは。はじめまして。球体アイと申します。
この度は10月の山山こどもアート学校『ねん土の山と遊ぼう』の先生を勤めさせてもらいました。

ねん土の山。ほんとの山からねん土質がむき出しているところを見つけ、100キロほどのねん土を掘って運んできました。100キロねん土のサイズはコタツくらいですかね。山から掘ってほやほやのねん土は、つい先ほどまで自然の一部だった生態系が残っております。
小枝や石、動物のフンや虫などもそのまま連れてきています。「一握りのよく肥えた土の中には、アフリカ、中国、インドに住む人間の合計より多くの微生物がいる」と本に書いてありました。アフリカ+中国+インド=、、、つまりこのねん土は、微生物の大都市なのです。

除菌の時代だからこそ、掘りたてねん土が野生の本能を呼び覚ます!というと大げさですが、生き物が住んでる土とはコミュニケーションがはかどるのかなと思います。
山山こどもアートに参加してくださった皆さまは、下は一歳から上はおじいちゃんまで。みんな思い思いにねん土に触れておられました。こねたり、叩きつけたり、籾殻などを混ぜてこんでみたり。突き刺したり、まぶしたり、乗ってみたり。

上品な服装のお母様が、土まみれの地べたに座りこみ手びねりをしている様子はまるでアフリカの土器作りのようだったし、木の棒でねん土を伸ばしているハットのお父様はインドのチャパティ焼きのようだった。大きなねん土の塊を小さく分けて丸める女の子は、中国の飲茶職人か。

みんなそれぞれの方法で、ねん土と遊んだ数時間。手とねん土とのコミュニケーションでそれぞれのお宝が生まれました。

 

球体アイ

1983年大阪生まれ。綾部市在住。
高校生から陶芸をはじめ、信楽の窯元や発掘現場、骨董市場などで働き、陶芸でできる面白いことを探求してきた。現在は、食器やタイル、ブローチなどを制作する傍ら、副業として始めた金継ぎの需要が高まっている。 粘土を山から掘ったり、灰から釉薬を作ったり、漆で接着したり、遥か昔から人々が行ってきた技術をかけ合わせ、現代の人々の心に響く物作りを目指している。
一覧に戻る
  • E-mail
    ご予約・お問い合わせなどなどお気軽に。
  • Facebook
    イベント告知、詳細はこちら。
  • Instagram
    日々の活動報告。
  • note
    2019年2月19日〜3月31日/京都芸術センターでの展覧会『逡巡のための風景』に向けて、山山アートセンターのあれこれ覚え書きbyイシワタマリ。
  • ページトップ