アラフォー往復書簡 vol.12 Over the sun by水田ウタコ | Yama Yama Art Center

第六感、虫の知らせ、テレパシー。

そういった類のものに合致する出来事があると、目に見えない何かを信じる気持ちが年々強くなってくる。

とある日に読んだ本に影響され、エッセイを書く分量を増やしたい、もっと文章を書きたい!と思ってた中に「そういやあったじゃん往復書簡」とこの場所を思い出したのですが、まさかその日の夜にマリちゃんから「往復書簡復活しない?」と連絡が。なにこのシンパシー!!

ということで1年ぶりの復活です。

さてさて、最近の私といえば、半年前に40歳になりました。ここ数年、アラフォーを名乗ってましたが、まごうことなき40代に進化。

30代の頃は自分が齢を重ねることについてなんのネガティブな思いもなかったけど、「シジュー」という響きを口に出し自らに投影すると、40なりたての頃はちょっとどんよりと重たい気持ちにもなった。ちょっと「NiziU」みたいに発音したって駄目なものはダメ。ちょうど40歳になった誕生日当日、たまたまあるアンケートを答え、年齢を答える欄に

10代以下/20~30代/40~50代/60代以上

と選択肢があり、こちらのチームになったのかとえええいままよと左から3番目に筆圧強く丸を付けた感触が今も残っている。そう、私はチーム中年の仲間入り。

 

40代女性になって半年たった今は、特段ネガティブになったりもしない。それは中年1年生的ポジションに慣れたのもあるけど、なんといっても「Over the sun」のお陰。

ジェーン・スーさんとTBSアナウンサー堀井美香さんが毎週金曜日に配信しているpotcastなんだけど、これがすこぶる面白くて…!
over the sun=おばさん、が、軽やかに太陽の向こうへ超えてみよう~というタイトル通り、私よりちょっと上の女性が、肉体の変化や中年のVIO脱毛についてや人間関係のあれこれを抱えつつ、たくましくしなやかにユーモアをもって生き抜くさまが、まさにおばさん初心者の私には、うす暗い闇夜を照らす北斗七星のように強く光っているのです。ちょっと道の先を行くお姐さん方がこんなステキに生きているなら、おばさんの道は希望しかないな!と山道を誘うシェルパのよう。お時間あれば聞いてみてほしいものです。

 

クレバーでクレイジーな大人の話をふむふむと聞きながら、ふむふむと聞いてた回に「もういい人なんかになりたくない」との発言が。自称いい人を40年やってきた私。若かりし頃はそれはそれは過激派の八方美人。みんなのことを理解したくて相槌は「分かる」「分かるよ」の連打。人の意見を聞くことに注力することが良いことだと信じ、聞き続けた結果、自分の意見を言うのが苦手な人になってしまった。けどみんなにとって「いい人」は誰にとっても「どうでもいい人」なことに気づき、もういい人キャンペーンなんて終了じゃ!!と思った矢先の「いい人になんかなりたくない」発言。本当にいい人は、いい人らしい振る舞いなんかしなくってもいい人なんだよね…。そこに神経すり減らして、よくわからないところに気を遣ってる時間はもうおばさんには残されてないのです。こうやっておばさんは自由に、若干図太く、なっていくのでしょうか。ああ楽しみ。

 

PS,柚木麻子さんの「終点のあの子」という小説を読んだら、なんだかマリちゃんの高校生時代を見てるかのようでした…って実際は見たことないんだけど。興味あればご一読を。

水田ウタコ

家族5人のわちゃわちゃユニット「ミズタマート」のおかん役。1980年広島生まれ。京都と沖縄で大学時代を過ごし、大阪で10年暮らしたのち2014年綾部に移住。20代は古着屋・ 雑貨屋・バーなどを経営しながらOLもしつつたまに放浪、あれもこれもいろいろやってみる。結婚・出産を機に働き方や暮らし方を模索。現在は某新聞社に勤務しつつ裏日本広域のイベント情報をくまなくチェック、新しいお店ができればとにかく出没、おもしろそうなプロジェクトにはとにかくいっちょ噛み。子ども3人引き連れてとにかくあちこち行脚したInstagram(@utaco_1211)がひそかに話題。
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    展覧会『逡巡のための風景』(2019年/京都芸術センター)から始まった、イシワタマリの覚え書きあれこれ。
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