アラフォー往復書簡 vol.11 コロ前/コロ中/コロ後 by水田ウタコ

往復書簡、お返事ご無沙汰しております。

だいぶ間があいてしまった…。筆不精気味なところに年始からじわじわと迫りくるコロナの波に今やどんぶらこどんぶらこと飲み込まれておる世界。
思えば1月はまだのほほんとしていた。対岸の火事とはまさにこのことで、海の向こうの中国の武漢という初めて聞く町でなんかウィルス?病気?が出たんだったね、へー、とのんきに暮らしていた。

1月を振り返ると、友人とごはんにいき、飲みに行き、映画館に行き、去年のイベントの打ち上げをし、推しのコンサート昼夜ぶっ通しで入ってぎゃあぎゃあ騒いでいた。
それが2月になるとなんだか雲行きが怪しくなるも、飲み会で一緒になった人に「私、京都市内に行ってきたからコロナ持ってきてたらごめんな笑」なーんて言われてちょっとしたジョークなんて飛び交う状況。中旬に子どもたちが行きたがってるアニメやらゲームやらの巨大イベントが大阪市内であったので馳せ参じると、その頃にはマスク着用が暗黙のルールで必須となり、アルコール消毒液が方々に設置。けどぎゅうぎゅうで列に並んだり密接した状態で知らぬ方々とご一緒したり。段々とクラスタだのパンデミックだの聞き慣れない言葉が馴染んできて子たちも普段使いする始末。
そして3月。学校も休校になり、都会では外出自粛。今現在も刻一刻と状況は変化していっている。イベントも軒並み中止・延期。人と集えない、どこにも行けない。この状況がいつ終わるのかもわからない。この先はどうなるのか不安を抱えながらも淡々と粛々と日常を過ごしていく。
海外の状況、国内の温度差、志村けんの死、都市封鎖?マスク2枚?未曾有の危機。

 

私がこどもの頃、昭和2年生まれの祖母が「戦争が終わって何もかもが変わってしまったんよ、何もかも」と話していたこと。今、令和2年のこの状況なら理解できる。あ、祖母は健在です。会いたいけど会いにも帰れない状況。こんなこと今までの人生でなかったし、疫病で世が変わる渦に身を置くとは思ってもみなかった。

このコロナが生み出す非常事態は戦争時のようなはちゃめちゃな状況で、パラダイムシフトの渦の真っ只中なんだが、これがいつか収まったとき、いわゆるコロ後(戦後)になった時の世界がどう変化しているか、とても楽しみでもあり、この波に置いていかれないように気を張ってないとなとも思ってる。
多分GWも夏休みも今まで通り過ごせないだろうし、新しい関わりとか付き合いかたとか顔の突き合わせ方を考えないといけないんだろう。今まで悩んでいたあれこれは取るに足らないことに成り下がり、それどころじゃねえよ、人間VSウイルスという見えない敵をどうかわしていくかいう事態。けど、その取るに足らないシングスも人生の旨味であるので、そこを無下にもせず、新しい時代がくるであろうという希望を胸にのらりくらりとこの難局を乗りこなしていきたい所存。

「神よ、変えることの出来ない事柄については、それをそのまま受け入れる平静さを、
変えることの出来る事柄については、それを変える勇気を、
そして、この二つの違いを見定める叡智を、私にお与えください。」
--ニーバーの祈りより

水田ウタコ

家族5人のわちゃわちゃユニット「ミズタマート」のおかん役。1980年広島生まれ。京都と沖縄で大学時代を過ごし、大阪で10年暮らしたのち綾部に移住6年目。20代は大阪で古着屋・ 雑貨屋・バーなどを経営しつつOLもしつつたまに放浪、あれもこれもいろいろやってみる。結婚・出産を機に働き方や暮らし方を模索。現在は某新聞社に勤務しつつ裏日本広域のイベント情報をくまなくチェック、新しいお店ができればとにかく出没、おもしろそうなプロジェクトにはとにかくいっちょ噛み。子ども3人引き連れてとにかくあちこち行脚したInstagram(@utaco_1211)とブログ(ウタコの裏日本道中膝栗毛)がひそかに話題。
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    展覧会『逡巡のための風景』(2019年/京都芸術センター)から始まった、イシワタマリの覚え書きあれこれ。
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